1972年生まれの復帰っ子議員が語り合うシンポジウム「復帰っ子が語る沖縄のこれまでとこれから」(県復帰っ子連絡協議会主催)が7日、那覇市の若狭公民館で開かれた。沖縄の将来について、各議員は平和、教育、国際協力などのテーマを挙げ、復帰っ子がけん引役となることを誓った。
仲村未央県議、岸本洋平前名護市議、国場幸之助衆院議員、上里直司那覇市議が登壇し、連絡協議会代表の前泊美紀那覇市議がコーディネーターを務めた。島袋大県議もビデオメッセージを寄せた。
仲村氏は世論調査で教育に対するニーズが高いことを強調し「沖縄が抱えている課題であり、なすべきテーマだ」と教育への投資の重要性を強調。岸本氏は「沖縄が地上戦を経験したことを忘れてはいけない」と述べ、平和をつなぐことを訴えた。
国場氏は「沖縄が今後生き残る道は経済と平和だ。経済事情でどうであれ、子どもが国際交流できる仕組みをつくりたい」と訴えた。上里氏は「国の制度の中には沖縄に合わないものがある。沖縄に合うモデルを示し、研究する仕組みをつくることが大事だ」と話した。
上原良幸元県副知事も特別講演し、地方交付税交付金の算定が沖縄に不利となっていることを説明した。 (稲福政俊)