女子沖縄選抜が九州一 守備を徹底、速攻武器に 知的障がい者バスケ九州予選


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沖縄―長崎 徹底した守備で相手の攻撃を防いだ沖縄選抜の選手たち=8日、長崎県の諫早市とどろき体育館(提供)

 知的障がい者バスケットボールの九州ブロック予選会の女子決勝が8日、長崎県の諫早市とどろき体育館で行われ、沖縄選抜は73―28で長崎選抜を圧倒し優勝した。第1クオーター(Q)から点差を付け、終始リードして大差を付けた。沖縄選抜は10月に栃木県で開催する第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」に派遣される。

九州を制した女子の沖縄選抜(提供)

準決勝・決勝 いずれも大差 走るバスケ体現

 準決勝の佐賀、決勝の長崎にいずれも大差をつけて勝利し、全国切符を手に入れた。オールコートの守備を徹底し、速攻を武器に走るバスケットを体現した。

 浜比嘉奈美主将は「長崎はシュートが上手で簡単に打たさないように守った。リバウンドを取ってからの速攻が効いた」とチーム最多の22得点で周囲を鼓舞した。

 競技から離れていた時期がある東江美波は1カ月前からチームに合流した。「体力面で不安があったし、頼もしい選手がそろっているので任せて大丈夫と思っていた」とベンチで支え役に徹するつもりでいた。多和田真樹監督から起用を伝えられると、3点弾が得意な長崎の選手にプレスをかけて守備でチームを支えた。多和田監督は「主将経験もあり、精神的にもチームの支えになってくれた」とたたえた。

 日本代表A代表にも選ばれている宮本梨々奈は「全国に行けば何倍もレベルが高い。大会までにもっと体力と技術を磨き、沖縄らしく走るスタイルを貫きたい」と2018年の全国3位以上を狙う。

(大城三太)


女子決勝
沖縄 73 28―10 28 長崎
      12―2
      23―10
      10―6