【東京】岸信夫防衛相は10日の定例会見で、「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎元代表が名護市辺野古の新基地建設断念などを求めてハンガーストライキを始めたことについて見解を問われ「辺野古移設が唯一の解決策で、地元の理解を得る努力を続けながら、移設工事を着実に進めたい」と述べ、建設計画の断念を否定した。
2024年度以降の返還が予定される米軍キャンプ瑞慶覧のロウワー・プラザ地区を巡っては、松野博一官房長官から土地を早期利用できるよう指示されたことを踏まえ、防衛省内で「検討・調整している」と説明。幹線道路が交差して商業施設や病院に隣接するロウワー・プラザ地区について「好立地で、有効な跡地利用の潜在的な可能性を持つ場所だ」と述べた。日米両政府は返還に先立って日米で共同使用して土地利用を始める方向で調整している。 (明真南斗)