GW期間の搭乗実績39万人 沖縄路線、前年同期比で60%増 制限解除で回復顕著


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那覇空港

 沖縄関係路線を運航する航空5社は10日、今年のゴールデンウイーク期間(GW、4月29日~5月8日)の搭乗実績を発表した。5社ともに前年を上回り、搭乗者数の総数は前年同期比60.7%増の39万2999人と2年連続で前年を超えた。4月22日に発表した予約者数35万6789人から3万6210人増えた。

 日数が異なるため単純比較できないが、2021年実績(4月29~5月5日)との比較では約2倍に増えた。20年に新型コロナウイルス感染症が流行して以来、予防のために行動が制限され、沖縄観光は大打撃を受けた。今回のGWは行動制限が全国的に解除され、人流回復が搭乗客の増加に顕著に表れた。

 全日本空輸(ANA)の搭乗者数は前年比44.4%増の17万6327人だった。日本航空は9万6952人と10万人には届かなかったが、同81.9%増と大幅に改善した。

 本土や県内路線を運航する日本トランスオーシャン航空(JTA)は6万7437人で90.0%増となった。同社の担当者は「ここ2年は厳しかったが、今年は順調に回復している。だが、(コロナ拡大前の)2019年度と比べるとまだまだだ。これから夏に向けてより需要が高まるように努めたい」とさらなる需要の取り込みへ意欲を見せた。

 県内路線の琉球エアーコミューター(RAC)は32.9%増の1万3274人だった。スカイマークは54.5%増の3万9009人だった。
 (小波津智也)