沖縄総合事務局は、首里城の正殿復元に使用する木材を保管・加工する木材倉庫と原寸場の整備に本格着手したことを受け11日、報道陣に現場の様子を公開した。いずれも9月下旬に完成予定で、10月以降に工事作業の様子が見学できるガラス張りの見学デッキを一般開放する。
2階建ての倉庫は延べ床面積が約2160平方メートル。1階は柱や梁を仕立てる加工場、2階は木材倉庫として利用する。
沖縄総合事務局首里城復元整備推進室の小野悟さんは「首里城正殿復元に向けての第一歩。工事の進捗(しんちょく)や職人がどのような作業をしているのか間近で見てほしい」と呼び掛けた。
また、世界遺産に登録されている正殿地下の遺構については、倉庫の建設に伴い遺構全体を見学できるのは22日までとなることも説明された。
遺構は26年度の正殿完成後に再び公開する。
(当銘千絵)