【東京】「辺野古」県民投票の会元代表で一橋大学大学院生の元山仁士郎さん(30)が13日、日本外国特派員協会(東京)で会見した。名護市辺野古の新基地建設断念などを政府に訴えるハンガーストライキを行っている元山さんは、基地問題が解決しないまま「復帰の日」を迎えることに「祝典ムードだけでいいのか」と疑問を呈した。
元山さんは、ハンストの現場やインターネット上で募っている新基地建設断念などを求める署名が、9日のハンスト開始からの5日間で2万4250筆に達していることも報告した。
記者団から「5・15」に向けたハンストを実施する意味を問われると、「なぜ復帰50年に際してハンガーストライキをやらざるを得ない状況があるのかを一番に考えてほしい」と投げ掛けた。
ロシアによるウクライナ侵攻や、台湾有事への警戒感を背景に、日米両政府が南西諸島への軍事強化を進めている点に触れ、「沖縄の人が犠牲になることをどれくらい想定しているのか。しっかり議論を進めていく必要がある」と危機感を示した。
(安里洋輔)