小中高生42人が多彩な演目披露  沖縄市ジュニアオーケストラが定期演奏会


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熱演に大きな拍手が送られた沖縄市ジュニアオーケストラの定期演奏会=1日、沖縄市民小劇場「あしびなー」

 【沖縄】沖縄市ジュニアオーケストラ(高宮城徹夫団長兼常任指揮者)の第7回定期演奏会が1日、沖縄市民劇場「あしびなー」であり、1年間の活動の成果を披露した。

 団員は市外を含む小中高生42人。コロナ禍で練習活動が制約されることもあったが、昨年に引き続き団員の強い熱意や父母会の後押しもあって演奏会の実施にこぎ着けた。

 演奏会は3部構成。団員全員による「ミッキーマウスマーチ」「ゆかいなワルツ」「宇宙戦艦ヤマト」など軽快な演奏で幕開け。バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスのアンサンブルなど多彩な演目を披露した。

 締めくくりにモーツアルト作曲の「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の全楽章を演奏した。セレナードは新しい世界観を表現、100人余の聴衆を感動に引き込む熱演で、3分近く大きな拍手が続いた。

 中学生の2人の孫が団員で、毎回会場に足を運んでいるという市内の冨里ユリ子さん(73)は「孫の成長が楽しみ。演奏会は心を癒やし、私には最高のプレゼントです」と表情を和らげていた。

 演奏会では高宮城団長や4人の指導者に感謝の花束が贈られた。同オーケストラは新団員を募集中で、活動の支援として休眠楽器の提供協力も呼び掛けている。問い合わせは(電話)090(3191)6553(森山政和事務局長)。

(岸本健通信員)