バレーボールの第67回全九州総合選手権大会最終日は15日、那覇市民体育館で行われ、高校男子の西原は決勝で東福岡に1―2で敗れ準優勝だった。一般男子の中部徳洲会病院は決勝でSHINKA(福岡)を2―0で破って19連覇を達成した。県勢のペットメディカルセンターEIRとJOINTは準決勝で敗れた。
男子西原が九州準優勝をつかみ、大きな経験値と自信を得た。準決勝で川内商工(鹿児島)との激闘を制し、決勝は身長2メートルの選手を擁する東福岡から1セットを奪った。
決勝の第1セットは、安仁屋光葉主将がブロックを巧みに利用し、強弱を付けたスパイクで得点を積み上げた。「楽しんでプレーできた」と生き生きとコートで跳ねた。浜川宇響、金城琉斗らはブロックやクイックプレーで力を発揮した。だが第2、3セットは相手が勢いに乗り、強気のサーブや高さのあるコンビプレーに翻弄(ほんろう)され、引き離された。
伊江周二監督は「相手は経験値が高く、しっかり修正してきた。落ち着いてバレーをされると力の差がくっきり出た」と脱帽しきり。一方で手応えもつかんだ。「うちの選手は能力は高いが、強豪校との対戦経験が少なく、どこか自信を持てない部分があった。今回の経験は大きく、自信になったはず」と個々の成長を実感した様子だ。
得点源となった源河朝陽は「相手の強烈なサーブをきちんと受け切れていなかった。レシーブの精度をチーム全体で高めていく必要がある」と課題を挙げた。
(大城三太)