次の50年へ沖縄繁栄に貢献 エマニュエル・米駐日大使あいさつ<復帰50年式典>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
エマニュエル・米駐日大使

 かつて戦場で敵同士だった日米は50年前、転機を迎えた。世界の民主主義国家が共産主義の蔓延を防ぐために結束する中、沖縄は日本に返還された。日米の同盟と友情は、沖縄県民の貢献によりさらに強固となった。

 世界は再び、覇権を手に入れようとする国家の脅威に直面している。物語るのが、ロシアのウクライナに対する違法で不当、いわれのない戦争だ。自由は無償ではない。それぞれの世代が、自由の根幹を維持、強化するために代償を支払っている。我々の世代も、先人たちのように自らが信じるものを守り、推進しなければならない。沖縄県民は、日本で最も声高にウクライナの人々のために立ち上がりロシアの戦争を非難している。

 日米両国は、侵略を阻止し、平和、安定、法を促進することで、日米両国民とインド太平洋地域の防衛を確実なものにしている。次の50年を見据え、日本全国で友好関係をさらに深めるとともに、沖縄の繁栄に貢献していく。