【経緯表】辺野古設計変更、予想される今後の展開は? 8月中に係争委が結論 参院選の争点にも


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名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部

 辺野古新基地建設を巡って、沖縄県は設計変更申請の(1)不承認を取り消した国交相裁決(2)承認するよう求めた是正指示―の2点について不服として国地方係争処理委員会に申し出る方針だ。係争委は、申し出から90日以内に審議を終えるため、遅くとも8月中には双方の案件について係争委が結論を出すことになる。

 その間、7月10日には参院選投開票が予定され、9月11日には知事選の投開票がある。県の申し出に基づく係争委判断は、こうした県内の主要選挙ともタイミングが近くなる可能性がある。知事選では設計変更不承認を巡る対抗措置の是非など、辺野古移設を巡る問題も主要な争点として浮上してきそうだ。

 国交相による県の不承認取り消しや承認指示を巡って、係争委が県の申し出を退けた場合、県が訴訟を提起する展開が想定される。国が県に代わって設計変更を承認する代執行の手続きに入る可能性もある。

 係争委が国交相の対応を関与が違法・不当だと判断すれば、関係省庁に対応を改めるよう勧告する。
 (塚崎昇平)