アテモヤ菓子に飲料酢、サンゴにやさしい日焼け止めまで!中学生が村の特産品3つも開発 恩納村


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商品開発に協力した企業と中学生代表ら=4月26日、恩納村立うんな中学校

 【恩納】沖縄県恩納村立うんな中学校の生徒が村の特産品を開発し、4月26日に商品発表会が開かれた。前年度の3年生が企業の協力を得て、1年をかけて3つの商品を完成させた。長浜善巳村長は「皆で商品開発に取り組んだのは、大きな経験になったと思う。愛される商品にしたい」と述べた。

 商品は同27日発売の日焼け止めと飲料酢、7月発売の果実アテモヤの菓子の計3点。村のSDGsパートナーシッププロジェクト「UNNA魂」と位置付け、総合的な学習の時間を使った。生徒らは企画書から商品名・デザインの考案、グループでの発表、流通の仕組みの学習などに企業と共に取り組んだ。

 発表会では開発に携わった生徒の「商品を作る工程が分かった」「消費者、生産者のことを考えなければいけない難しさがあった」などといった声が紹介された。恩納村産パッションフルーツを使用した飲料酢「パッと酢まいる」を3年A組と開発した、北琉興産の大城洋介社長は「開発を通じ元気をもらった。中学生の情熱を感じた」と述べた。商品名には利用者に笑顔になってもらいたい、との生徒の思いが込められているという。

 この日は新3年生の代表が登壇し、生徒会副会長の伊波璃音(りの)さんらが「先輩の思いを受け継いで頑張りたい」と次年度への決意を述べた。

 サンゴに優しい日焼け止め「ちゅらかふUVカットミルク」はコープおきなわ各店舗など、飲料酢「パッと酢まいる」はおんなの駅などで発売中。村産アテモヤの菓子「アモサンド」は御菓子御殿で7月から発売する。開発の様子はユーチューブの恩納村役場チャンネルで見ることができる。
 (増田健太)