「基地のない沖縄」米国で訴え 復帰50年、横断幕掲げ サンフランシスコ


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 沖縄の復帰50年を伝える取り組みとして、平和活動家のエド・キンサリーさんら約30人が14日(日本時間15日)、米サンフランシスコのジャパン・タウン(日本人街)の街頭で「基地のない沖縄へ」などと書かれた横断幕を掲げた。日本復帰後も膨大な米軍基地が沖縄に残ったことなどについて、道行く人に説明した。

米軍基地のない沖縄を求め横断幕を掲げる参加者=14日、サンフランシスコのジャパン・タウン

 1970年のコザ騒動に遭遇して以降、沖縄に関心を寄せ続けているというキンサリーさんは「今こそアメリカにいるわれわれがワシントンに目を向けるべきだ。米国が民主主義を尊重する国なのであれば、米軍基地をなくしたいという沖縄の望みを聞くべきではないか」と語った。

 復帰の歴史のみならず、沖縄自体を詳しく知らない米国人も多いといい、参加者は沖縄の地図を掲げ、米軍基地の存在と共に伝えた。県系人を含む看護師、活動家らが参加した。

 SNSで本部町から参加を呼び掛けた県系2世の上運天(うえうんてん)ウェスリーさん(61)は「伝え方の難しさも感じているが、運動は続けていかなければいけない」と話している。
 (増田健太)