孤立させず相談しやすい環境を 子どもを暴力から守る おきなわCAPセンター・奥間さん


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奥間 智香枝さん

 14日に沖縄市福祉文化プラザで開催された、子どもへの暴力を考える勉強会の中で、おきなわCAPセンター事務局の奥間智香枝さんが登壇し、「子どもが暴力から自分を守るために、何を教えるべきか」を講演した。

 CAPは「Child Assault Prevention」(子どもへの暴力防止)の頭文字で、子どもが暴力から自分を守るための教育プログラム。

 奥間さんは、子どもは暴力そのものに関しての知識がないため「自分が悪いんだ」と孤立しやすい危険性をはらんでいると指摘した。孤立化を防ぐためには「誰かに話す、相談する行為がとても大事」と説明し、相談しやすい環境をつくる必要性があると話した。

 子どもは大人に怒られることを恐れて相談を避ける可能性があるため、「例えば不審者の声掛け事案があった場合、『あの子はその場から逃げて、その後、親に相談もしたんだって。すごいね』と子どもに説明することで、子どもに勇気を与えることができる」と話し、「行動の選択肢を増やしてあげることが大事」と説明した。

 体罰に関しては「理由があれば暴力を振るってもいいと、子どもに教えることになってしまう」として、「どんなことがあっても暴力は駄目だと、大人が自分の行動をもって説明することが求められる」と話した。
 (嘉数陽)


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