与那国言葉と島を離れる子どもたちを描く 映画上映、監督らとトークイベント 那覇


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
上映後のトークで来場者の質問に答えるヴィットーリオ・モルタロッティさん(左)とアヌシュ・ハムゼヒアンさん=那覇市のてんぶす那覇

 【那覇】ユネスコが消滅危機言語としている与那国島の言語・ドゥナンムヌイと、中学卒業後に島を離れる子どもたちをテーマにした映画「ヨナグニ~旅立ちの島~」の上映会とトークイベントがこのほど、那覇市のてんぶす那覇で行われた。監督のヴィットーリオ・モルタロッティさんは「言語がなくなりつつある場所ではどのようなことが起きているのかをテーマにしたかった」と、与那国に着目した理由を語った。監督を務めたのはモルタロッティさんと、映像作家アヌシュ・ハムゼヒアンさんで、共にイタリア出身。2人はこれまでに日本国内で映画2作品を制作した。

 少しずつ姿を消していく与那国の言語や文化と、進学などで島を離れゆく中学生らとを重ねて描いた。

 配給はムーリンプロダクション(那覇市)。桜坂劇場での公開を終え、沖縄市のミュージックタウン音市場で28日から上映を予定する。

(長濱良起通信員)