那覇国際の喜久里、女子三段跳び頂点に 1回目で大会新記録 県高校総体


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 県高校総合体育大会は21日、先行競技のカヌー、バドミントン、テニスが始まり、陸上が行われた。陸上は、女子三段跳びで喜久里彩吹(那覇国際)が追い風参考で12メートル07を出して優勝した。男子100メートルは川田忠輝(那覇西)が追い風参考ながら10秒52で頂点に立った。


連日の勢い、大跳躍 喜久里 1回目で大会新

 喜久里彩吹(那覇国際)の勢いが止まらない。前日の走り幅跳び優勝に続き、三段跳びで再び頂点に立った。三段跳びは5月から始めた種目だが、1回目でいきなり11メートル86の大会新を記録。最終6回目は追い風参考で12メートル07の大跳躍を見せ、会場を沸かせた。

女子三段跳び決勝 12メートル07の跳躍で優勝した那覇国際の喜久里彩吹=21日、沖縄市陸上競技場(喜瀬守昭撮影)

 三段跳びは、走り幅跳びの技術力向上のために始めたばかり。まだ練習時間は少なく、最初の跳躍でも「手と足がバラバラだった」と戸惑いながらも競技中に修正した。「昨日の疲れが残り体が重かった」と本調子ではなかったが、追い風も受けて飛距離は伸びていった。

 ホップ、ステップ、ジャンプのうち、「ホップは得意だが、一つだけよくてもダメ」と課題も感じている。「難しいけど面白い。まだまだいけると思う」と手応えもつかんだ。12メートル45の県記録も「更新したい」と頼もしかった。

(金良孝矢)


参考で大会記録超え 川田、自己新Vに笑顔

 川田忠輝(那覇西)が100メートルを10秒52で制して頂点に立った。4メートルの追い風参考ながら、大会記録より0・1秒速い10秒52。記録上に名を残せず悔しそうな表情も見せたが、参考記録ながらも自己新に「率直にうれしかった」と笑顔を見せた。

男子100メートル決勝 10秒52の力強い走りで優勝した那覇西の川田忠輝(左)=21日、沖縄市陸上競技場(喜瀬守昭撮影)

 準決勝も追い風参考だが、大会記録と並ぶ10秒62と好調だった。決勝は苦手なスタートでライバルたちに先行を許すが、冬に鍛えてきた体力を生かして中盤から終盤にかけて抜け出した。

 「リラックスして走れた」と自信も深めるが、スタートダッシュのフォームの修正も誓った。「今回の走りに満足せず、南九州で決勝に残り全国へ行けるようにしたい」と決意を込めた。

(金良孝矢)