8月25日告示、9月11日投開票の県知事選に向け、自民党県連や経済団体などでつくる候補者選考委員会が最終選考対象者の一人として公表した、県出身で宮崎県副知事の永山寛理氏(50)が22日、公開演説会に出席しない方針を明らかにした。本紙の取材に答えた。演説会参加は選考条件に位置付けられているため、事実上、選考対象から外れる。
選考委が21日に公表した7氏のうち、琉球放送社員は同日中に会社を通じて出馬の意向を否定した。永山氏も対象者から外れることで、最終選考対象者は5氏となる。
永山氏は取材に「郷土への思いは確かだ。名前が挙がったことはありがたいが、副知事の職務に全力を尽くしたい」とした。その上で「公務を優先するとともに、1週間では十分な準備ができないと判断し、演説会は辞退する」と説明した。
選考委は21日、知事選の最終選考対象者として永山氏を含む7氏を公表。28日に対象者による公開演説会を実施し、同日中に候補者を決定する方針を示していた。
永山氏はリモートや録画での参加も見送る考えを示した。
最終選考対象の5氏は五十音順で、県議会議長の赤嶺昇氏(55)、前宜野湾市長の佐喜真淳氏(57)、元県保健医療部長の砂川靖氏(62)、県医師会理事の玉城研太朗氏(46)、元ボクシング世界チャンピオンで会社経営の平仲信明氏(58)。 (大嶺雅俊)