那覇国際の喜久里が3冠 女子100障害V 三段跳び挑戦が奏功 県高校総体


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 県高校総合体育大会は23日、陸上競技が沖縄市コザ運動公園陸上競技場で行われた。喜久里彩吹(那覇国際)が14秒67で女子100メートル障害を制し、走り幅跳び、三段跳びと合わせて3冠を達成した。照屋瑠亜(那覇西)は円盤投げで46メートル42の自己ベストで優勝し砲丸投げと合わせ2冠。平川慧(コザ)は21秒61で200メートルを制し、400メートルとの2冠をつかんだ。


三段跳び挑戦が奏功 喜久里

女子100メートルハードル決勝 14秒67の記録で優勝した那覇国際の喜久里彩吹=23日、沖縄市のコザ運動公園陸上競技場(ジャン松元撮影)

 喜久里彩吹(那覇国際1年)が「一番緊張した」という100メートル障害を制し、走り幅跳び、三段跳びと合わせて3冠を達成した。

 中学時代は一度も勝てなかったという金城七星(球陽3年)を退けた。「勝ったことのない七星先輩に勝ててめっちゃうれしい」ととびきりの笑顔を見せた。一方で「予選から足は動いていたが、上半身と動きが連動せずブレーキを掛けるような感じになっていた」とも。南九州では「14秒3以上、6位以内」を目標に全国切符獲得を目指す。

 大会前、得意の走り幅跳びで「踏み切り後に姿勢が反ってしまい、記録が伸び悩んでいた」と言う。

 しかし、経験の浅い三段跳びへの挑戦が好影響をもたらした。「前に向かって跳ぶ感覚をつかんだことで、幅跳びの記録も伸びた」と相乗効果で勢いに乗った。

 中学時代から陸上で活躍してきたが、文武両道を目指し那覇国際高へ進学。「高校で陸上を続けるか迷っていた。少し経験のあったサッカー部に入ろうかと思っていた」と本音を明かす。今大会で陸上の魅力を再確認し、「3年生になって全国で活躍できるよう、大きな大会で経験を積みたい」と迷いを吹っ切った様子だった。

(大城三太)