しまくとぅば「使う」28%、14ポイント減 2年連続で最低更新、コロナ禍も影響 21年度県民意識調査


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 沖縄県文化観光スポーツ部は24日、2021年度しまくとぅば県民意識調査の結果を発表した。しまくとぅばの使用頻度について「あいさつ程度以上使う」と回答した割合は28.6%と3割を切り、2年連続で過去最低を更新した。前年の43.2%から14.6ポイント減少した。

 新設項目1問を除き、16問中10問で過去最低値となった。しまくとぅばを話す世代が年々減少しているほか、県はコロナ禍でしまくとぅばの話し相手となる友人や知人と会う機会が減ったことが影響していると説明している。

 しまくとぅばが「よく分かる」「ある程度分かる」と回答した人の割合は、前年比14.9ポイント減の55.3%となった。自分の出身地のしまくとぅばを「知っている」と回答した割合は、宮古が62.4%と最も高く、本島北部と中部がそれぞれ51.3%、南部が48.6%、八重山が35.6%となっている。

 ビジネスや公共の場でしまくとぅばを使うことについて、肯定的な回答は34.4%、否定的な回答は33.9%、「どちらともいえない」は31.2%だった。

 調査実施期間は22年2月21日~3月25日まで。回答数は2830件。

 県は22年度から県内各地のしまくとぅばを音声収録するなどのアーカイブ事業を始める。しまくとぅばでの自然会話や歌、文章などを収集し、教育現場での活用にもつなげる。宮城嗣吉文化観光スポーツ部長は「しまくとぅばを主に話す世代がいる間に、音声を組み合わせた教材を提供することで、より慣れ親しんでもらうなど取り組みを進めたい」と話した。
 (中村優希)