沖縄で相次ぐシュノーケル中の事故…防ぐには? 海保が講話開催


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シュノーケル中の事故防止について講話する名桜大の遠矢英憲上級准教授(右奥)と参加した海保職員や県警職員ら=25日、那覇港湾合同庁舎

 第11管区海上保安本部(一條正浩本部長)は25日、シュノーケル中の海難事故防止を目的とした講話を那覇市港町の那覇港湾合同庁舎で開催した。講師に名桜大学の遠矢英憲上級准教授(47)を招き、11管職員や県警職員などリモートも含め約80人が参加した。

 11管によると、過去5年間に県内で発生したシュノーケルを使用した人身海難事故者は119人、このうち46人が死亡・行方不明となっており、事故者・死亡行方不明者は5年連続で全国ワーストだった。遠矢上級准教授は、シュノーケル中の事故が相次ぐ背景について正しいシュノーケリングの知識が広まっていないと指摘し、シュノーケル中は4点セット(シュノーケル、フィン、ライフジャケット、水中マスク)を身に着けることや、ダイビングのように潜水せず海面での遊泳を楽しむよう注意を呼び掛けた。

 講話に参加した11管の大下豊交通企画調整官(48)は「専門家の話からしっかりした知識を身に付け、より効果的な事故防止の啓発活動に取り組みたい」と意欲を見せた。
 (金城大樹)