【糸満】糸満ハーレーの季節到来を告げる鉦(かね)打ちが27日午前5時ごろ、糸満市糸満の山巓毛(さんてぃんもう)であった。糸満ハーレー行事委員会の東恩納博委員長は「来年こそはハーレー行事が安心安全に開催できるように」と強い願いを込め、東西南北に向かって5回ずつ鉦を打ち鳴らした。カーンという力強い音が夜明けの空に響いた。
糸満ハーレーは漁師の航海安全と大漁を願い、旧暦5月4日(ユッカヌヒー)に開催されるが、感染拡大防止のため3年連続で中止した。行事委員会ではハーレー舟のこぎ手となる漁師が感染すると2週間出漁できなくなることから、生活への影響を懸念する意見も上がったという。
東恩納委員長は「非常に残念だが安心安全を考えると中止せざるを得なかった。来年こそは安心安全でみんなが楽しめるハーレー行事をしたい」と話した。
今年は西村、中村、新島の3村のうち紫色の西村のハーレーギン(衣装)をまとった。
(比嘉璃子)