沖縄コロナ、病床使用50%下回る 依然続く若者の感染(5月28日朝)


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県は27日、10歳未満から90代の1538人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。新たな感染者は減少傾向が続いており、病床使用率も県全体で48・8%と50%を切った。県立中部病院(感染者集団)のクラスターは計40人となり、入院患者1人が死亡したと明らかにした。

 病床使用率が50%を下回るのは今月23日以来。圏域別では本島53・8%、宮古30・3%、八重山15・9%となっている。

 県病院事業局によると、県立中部病院のクラスター2例の感染者は25日の発表時から6人増えた。内訳は入院患者23人、職員17人で、このうち患者1人が死亡したという。県は死亡した詳しい経緯や身元などは明らかにしていない。

 感染者がいる社会福祉施設は計127カ所。内訳は高齢者施設が110カ所で348人、障がい者施設が17カ所で68人となっている。

 人口10万人当たりの新規陽性者は27日時点で792・33人。今月中旬に一時千人台になったが、徐々に下がっている。700人台となったのは5月10日以来。宮里義久感染対策統括監は「県民に基本的な感染対策をいただいたので減少の状況に至っている」と述べた一方で、若者の感染は続いているとして、引き続き感染対策に注意を呼び掛けた。

 米軍関係の新規陽性者はキャンプ・フォスターで19人、ハンセンで13人など9施設で計83人だった。(中村万里子)