映画「義足のボクサー」沖縄先行上映 友情の絆の結晶 モデルの土山さんと主演の尚玄さん思い語る


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「義足のボクサー GENSAN PUNCH」の舞台あいさつに立つ(右から)土山直純さん、崎山一葉さん、尚玄さん、ビギンの島袋優さん=27日、那覇市おもろまちのシネマQ

 27日から沖縄で先行公開された「義足のボクサー GENSAN PUNCH」(ブリランテ・メンドーサ監督)の舞台あいさつが同日、那覇市おもろまちのシネマQで開かれた。主演で県出身の尚玄さんや、映画のモデルとなった元プロボクサーの土山直純(なおずみ)さんらが登壇した。

 土山さんは「自分がテーマとなった映画を友人の尚玄が演じてくれて、沖縄の皆さんに見てもらってうれしい。(現役時代に)応援してくれた人に、違った形で恩返しができたらと思う」と話した。

 尚玄さんは「僕自身、直純の話に感銘を受けて元気をもらった。映画を見た人が、自分の信念に基づき夢に向かう後押しになってほしい」と話した。

 土山さんは5歳の時に右足首から下を切断した。高校でボクシングを始め、2001年に平仲ボクシングスクールジムに入門。だが義足ではプロの資格が認められず、フィリピンに渡ってプロボクサーとして活躍した。映画では土山さんの人生を題材に、夢を諦めない若者の姿を描いた。

(中村優希)