おからで食べられるスプーンや代用肉 活用プロジェクトが技術功労賞 古波津製造業育成基金


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古波津製造業育成基金の技術功労賞に選ばれた「Okaraokara」の崎濱花鈴氏(右)=26日、ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城

 県内製造業の振興を目的に運営する古波津製造業育成基金は26日、2022年度表彰式をダブルツリーbyヒルトン那覇首里城で開いた。技術功労賞に、島豆腐の製造過程でできるおからを使った商品開発に取り組むプロジェクト「OkaraOkara(オカラオカラ)」の崎濱花鈴氏(22)=福岡県、知念杏珠氏(24)=東京都=を選出した。2人は琉球大在学時におからを原料に食べられるスプーンを開発した。現在はひき肉の代用として豆腐やおからを使ったタコライスの開発に挑んでいる。

 崎濱氏は「沖縄の製造業の向上へ、私たちができることを頑張りたい」と受賞を喜んだ。体調不良の知念氏の代理で出席した父の秀和氏は「娘の取り組みが地域貢献につながっていることがうれしい」と語った。

 同基金の人材育成助成金では、なは市少年少女発明クラブを選び、助成金10万円を贈った。

(小波津智也)