フリッピン、流れ変えるプレーで貢献 逆転呼んだパスも キングスCS準優勝


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キングス―宇都宮 第1クオーター、ドリブルするキングスのフリッピン(代表撮影)

 今季新加入のコー・フリッピンが決勝でも抜群の能力を見せ、何度も流れを変えるプレーでチームをもり立てた。

 見せ場をつくったのは第3クオーターの終盤。守備リバウンドからつないでアレン・ダーラムにアシストして同点にすると、次の攻撃で脅威の俊敏性を披露した。ドライブから背中を向けて反転し1人かわして、シュートフェイントからゴール下へのドウェイン・エバンスへパス。難なく決めて逆転弾となった。

 第1戦でもスチールからダンクを決めるなど雰囲気を一変させるプレーで大きく貢献してきた。この日アシストはチーム最多の6本。フリッピンの成長は確実にキングスの飛躍につながる。
 (謝花史哲)


 29日に東京体育館で行われたプロバスケットボールBリーグのチャンピオンシップ(CS)決勝第2戦で、琉球ゴールデンキングスは宇都宮ブレックスに接戦の末、75―82で敗れた。2戦2敗で王座を逃し、準優勝となった。キングスは第1クオーター(Q)、宇都宮のゾーン守備に阻まれ、リズムに乗れず得点が伸び悩んだ。第2Qからは相手守備を割る果敢な攻めで徐々にゴールをこじ開けた。さらに強度を上げた守りでボールを奪い連続得点につなげ、開始28分で逆転に成功した。しかし第4Q開始直後に宇都宮のエース比江島の攻勢を受けるなどリードされる展開を崩せず、懸命に追い掛けたが、逃げ切られた。