くらし
ドクターのゆんたくひんたく

〈109〉子どもの皮膚感染症 バリア機能が不十分

 皮膚には外的な刺激、病原体の侵入を防ぐバリア機能という大事な役割があります。子どもの皮膚はバリア機能がまだ不十分なため、皮膚感染症が起こりやすく、季節を問わずさまざまな皮膚感染症を経験します。寄生虫や細菌、真菌(カビ)、ウイルスなどさまざまな病原体があります。皮膚科クリニックで遭遇する機会の多い、子どもの皮膚感染症について取り上げました。
 

 (1)とびひ(伝染性膿痂疹)

 黄色ブドウ球菌や連鎖球菌によって、皮膚表面に炎症が起きます。虫刺されやあせも、アトピー性皮膚炎の湿疹をかき壊したり、けがによる擦り傷から菌が感染して発症します。軽い場合は抗生物質の外用薬、内服薬で治療します。
 

 (2)水いぼ(伝染性軟属腫)

 7歳以下の幼児によく見られます。自然に治ることもありますが、治るまでの期間は個人差が大きく、経過を見ている間に増えることもあります。治療はピンセットでとったり、液体窒素で治療します。いずれも痛みを伴う治療です。治療するかしないか、またどの方法で治療するかは、医師と相談してそれぞれの治療のメリットデメリットを聞いて決めましょう。
 

 (3)いぼ(尋常性ゆうぜい)

 足の裏にできることが多いため、うおのめと間違えることが多いのですが、ウイルスによる皮膚感染症です。小さな傷口から感染します。液体窒素による治療を繰り返します。
 

 (4)あたまじらみ

 寄生虫による感染症で、子どもたちの間で集団発生することがあります。市販されているシラミ用シャンプーで洗髪し、専用のくしで髪をといて、虫や卵を丁寧に取り除きます。
 

 (5)カンジダ皮膚炎

 カンジダは真菌の仲間で、オムツかぶれなどで皮膚がただれている時に起こりやすい感染症です。抗真菌剤の外用薬が必要です。
 

 子どもたちは遊ぶ時に肌が触れる機会が多く、皮膚感染症が広がることがあります。皮膚感染症によっては感染対策が必要なことがあり、まずはお近くの皮膚科を受診するのが良いでしょう。

 (山城栄津子、南の風皮フ科 皮膚科)



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