「なぜここに」米軍投棄の燃料タンク漂着、驚く住民 村長は再発防止要請を検討 東村


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東村の海岸で発見された米軍機の燃料タンク=5月31日

 【東】大きな燃料タンクがなぜここに―。5月30日夕方、沖縄県東村宮城の海岸で米軍機から投棄された燃料タンクが漂着しているのが見つかった。地域住民や村関係者からは、原因の究明や再発防止を求める声が上がった。

 燃料タンクが漂着した海岸は、集落から徒歩5分ほどで、区の集会所に近い。現場を確認した平安京子区長は「本当にびっくりした。とても不自然な状況だ」と目を丸くする。

 東村では米軍ヘリの騒音被害などが問題になっている。宮城区に住む70代の男性は「米軍による騒音に悩まされている」と訴える。「もう米軍に関するトラブルに慣れてしまった」と複雑な心境を明かした。

 當山全伸村長は「村民や漁業者の被害が報告されていないのが不幸中の幸い。村民や漁業者の安全に十分配慮してほしい」と訴えた。「再発防止を求めて沖縄防衛局などに要請することも検討している」と述べた。

(長嶺晃太朗)