12歳で防災士に合格、県内最年少 地域の災害リスクを実感、安全の担い手に 沖縄市


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県内最年少の12歳で防災士資格を取得した沖縄東中学校1年の喜友名朝陽さん=5月31日、沖縄市役所

 【沖縄】沖縄市立沖縄東中学校1年の喜友名朝陽さん(12)が、防災士取得試験に県内最年少で合格した。地元の東桃原自治会の防災訓練などに参加してきたことから、海に近い地域の災害リスクなどを実感し、「東桃原の防災に協力したい」と試験に挑戦した。今後、地域の若き防災リーダーとして住民への助言などを担うという。

 5月31日、沖縄市役所に桑江朝千夫市長を訪ね、資格取得を報告した。防災士らしく「災害時はまず自分の身を守り、それから近所の人たちともやりとりしてほしい。ハザードマップや避難経路をあらかじめ頭に入れておくといい」と心得を語った。

 喜友名さんは防災士資格の取得費用を半額補助する市の制度を利用し、父の曜一さん(42)と一緒に試験に挑んだ。約1カ月前から教本を読み込んで津波、地震、風水害などに関する知識を学んだ。日本防災士機構が4月に実施した試験で親子とも無事合格した。

 喜友名さんの合格に桑江市長は「この年齢で防災のリーダーになってすごいね。地域の方々が安心する。頑張って」と激励した。

(島袋良太)