裁判官の国民審査、内訳の細分化を 市民団体が提言 昨年の沖縄の無効票7.08%、高い水準続く


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最高裁裁判官の国民審査について、無効票を減らすための提言を発表する志茂守信さん=3日、県庁

 衆院選と同時実施される最高裁裁判官の国民審査を巡り「国民審査における無効票を減らす会」の志茂守信代表は3日、県庁で会見し、選挙管理委員会が発表する無効票の内訳を細分化することなどを提言した。

 国民審査は、辞めさせたい裁判官の欄に「×」を書く仕組み。

 現行の集計では無効票は三つに分類され、このうち「×記号以外の事項を記載したもの」が大半を占めるという。

 志茂氏が各選管に聞いたところ「×記号以外」に記入されていたものとして「○」や「△」などの記号、線を引いたものなどがあった。無効票の内訳を詳細に示すことで「このように書いたら無効になると説明できる」と狙いを語った。

▼消しゴムを使い無効票の減を 国民審査、市民団体が提案

 昨年10月の国民審査では無効投票率が全国平均2.38%に対し、沖縄県は7.08%と高い水準が続いている。

(知念征尚)