係争委きょう初会合 辺野古是正指示を巡り 沖縄県の申し出受け


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
名護市辺野古の新基地建設工事現場

 【東京】名護市辺野古の新基地建設で防衛省による軟弱地盤改良工事を含む設計変更を巡り、沖縄県が不承認とした処分を斉藤鉄夫国土交通相が承認するよう是正指示したことについて、総務省は6日、国地方係争処理委員会の初会合を7日に開催すると発表した。県が5月30日、斉藤国交相による是正指示を「違法」として審査を申し出ていた。地方自治法の規定により、結論は8月29日までに出される。

 県は、審査申し出書で、斉藤国交相による是正指示が「関与権限を乱用」したもので、是正指示の要件が認められない点などを「違法な関与」と主張している。

 沖縄防衛局は2020年4月、埋め立て予定地の軟弱地盤改良工事に必要な設計変更を県に申請。県は21年11月に地盤や環境調査の不備を指摘して不承認にした。これに対し、斉藤国交相は県の不承認処分を「違法」とした上で、5月16日までに申請を承認するよう法的拘束力がある是正指示を出していた。
 (安里洋輔)