自動車スーパー耐久第2戦、平良が所属するチームが連勝 最下位から逆転


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
24時間耐久レースのST―2クラスで優勝した平良響(左端)のチーム(提供)

 自動車レース「スーパー耐久シリーズ2022」の今季第2戦となる24時間耐久レースが3~5日、静岡県の富士スピードウエイ(1周4563メートル)で行われた。複数ドライバーがチームで参戦し、制限時間内の走行距離を競う。ST―2クラス決勝で、トヨタ所属の平良響(コザ高出)ら3人のチーム「KTMS GR YARIS」が優勝し2連勝を飾った。

 昨年はリタイアで悔しい思いをした24時間耐久レースで優勝をつかみ取った。平良響のチームはマシントラブルでトップから10周遅れとなるなど苦しい立ち上がりだったが、粘り強く走り抜いた。最下位から徐々に巻き返し、最終盤で逆転。2位に1周差で勝利を収めた。

 ドライバーは3時間交代をとっていたが、他のチームの動きも見て、途中から燃料が空になる約1時間半ごとのタイミングに変更。休息も短くなるが、攻めのシフトで詰め「諦めは全くなかった。うまく状況に対応できた」という。

 最後は平良が3時間を託された。消耗する車両の状態を見極め「いたわりながらもしっかり走りきった。チームの2人もダメージを与えないように走ってくれたことで最後までいけた」と前向きな気持ちと連係力を勝因に挙げた。次のレースに向け「まずは完走。落ち着いてマシンを最後まで運ぶことに集中したい」と気を引き締めた。(謝花史哲)