高校生が「沖縄のために」団体Lux(ルークス)設立 コロナ下の困窮世帯や企業を支援 クラファン募る


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クラウドファンディングを呼び掛ける高校生団体ルークスの(右から)石川雄牙さん、エブラヒミ謙さん、照屋雄大さん=15日、那覇市泉崎の琉球新報社

 県内の高校生51人で構成する団体「Lux(ルークス)」は30日まで、新型コロナウイルスの影響を受けている地域企業や低所得世帯への支援を目的に、クラウドファンディング(CF)を実施している。

 コロナ禍で困窮する人々のニュースを見て、沖縄のために何かできないかと2年前に団体を立ち上げた。沖縄に光を灯したいという思いを込め、ラテン語で光を表す「Lux」と名付けた。

 CFサイト「キャンプファイヤー」で寄付を募る。一般向けに3千~5万円のコースを設け、金額の8割程度で沖縄のお菓子や伝統工芸品などを返礼品とする。企業向けに返礼品のない3万~30万の寄付枠を設けた。支援金の一部を母子家庭支援団体などに寄付する。

 返礼品の確保のため、県内企業に直接連絡を取り、協力を募った。観光客の減少により疲弊している土産品事業者などを支える目的がある。

 共同代表を務める沖縄尚学3年のエブラヒミ謙さん、石川雄牙さんは「社会問題を自分事に考え、高校生なりにできることをしている。自分たちの活動が県内の他の高校生の動き出すきっかけになれば良い」と笑顔で語った。

 支援金の目標額は150万円。16日現在で約120万円が寄せられている。
 

クラウドファンディングはhttps://camp-fire.jp/projects/view/566687?utm_source=qr_codeから。
 (與那覇智早)