【うるま】うるま市内の医療機関で、誤った方法で保管していた新型コロナウイルスワクチンを接種していた件で、うるま市の中村正人市長は17日、市議会6月定例会(幸地政和議長)の冒頭で、「本市医療機関において新型コロナワクチンの保存方法に誤りが発生し、間違った接種になったことを、市民ならびにうるま市議会の議員の皆様に心からおわび申し上げます」と謝罪した。
市によると、医療機関の個別接種でファイザー社製のワクチンを昨年4月から今年6月2日までに、うるま市民2149人、市外在住者122人の計2271人に誤接種していた。接種回数は1回目が1747回、2回目が1749回、3回目1023回の計4519回だった。
原因は、市から医療機関にワクチンが冷蔵配送された後、医療機関が本来の冷蔵保存ではなく、冷凍保存したため。
厚生労働省の手引きでは、ワクチンの再冷凍は厳禁とされている。市が6月2日にファイザー社に確認したところ、再冷凍したワクチンは「安全性と有効性が担保されない」との回答があった。
今後、ワクチンの誤接種者に通知し、抗体検査を実施する予定。検査結果に基づいてワクチン接種を検討するという。
再発防止策として、ワクチンの接種状況の確認や指導など注意喚起を徹底する。