宮古島発着のクルーズ再開へ 欧州最大のコスタクルーズが来年計画


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宮古島市の座喜味一幸市長(右)に就航計画について説明するコスタクルーズ日本・韓国支社の浜岡聡一支社長=10日、宮古島市役所

 【宮古島】欧州最大のクルーズ会社コスタクルーズ(イタリア)の日本・韓国支社(浜岡聡一支社長)は2023年4~6月に宮古島発着の周遊クルーズ就航を計画していると発表した。10日、宮古島市の座喜味一幸市長を訪ねて報告した。浜岡支社長は「新型コロナで20、21、22年とできなかった。状況が許せば、来年こそ就航させたい」と理解と協力を求めた。

 宮古島発着クルーズは日本人客を中心に宮古島、那覇、台湾(基隆)を周遊する。コスタ社が保有する「コスタ セレーナ」(総トン数11万4500トン、客室数1500室、最大乗客定員数3780人)を使用し、3泊で6万3800円から(宿泊、飲食、出入港費用含む)を予定している。

 来年の4月9日から6月26日までの期間内に宮古島からの出港を13回を計画している。2020年に平良港北防波堤に完成したクルーズ船専用バースを使用する方針。

 コスタ社は、これまで宮古島を寄港地として活用してきた。

 浜岡支社長は初めての宮古島からの出港を強調し「ぜひ、地元の人たちにも楽しんでほしい」と話した。

 座喜味市長は「地域経済にも多くの影響、効果があることが望ましい」と就航に期待を寄せた。
 (佐野真慈)