米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが那覇港湾施設(那覇軍港)に飛来した問題で、県の嘉数登知事公室長らは16日、キャンプ瑞慶覧を訪問し、在沖米海兵隊のティモシー・モレロ政務外交部次長らと意見交換した。県側は沖縄の日本復帰後50年間でこうした運用がなかったことや、事前の情報提供がなかったことを指摘した。
意見交換は基地内で非公開で行われ、嘉数氏が終了後に報道陣の取材に応じた。
在沖米海兵隊側は「県側の(那覇軍港への航空機飛来の)常態化への懸念は理解するが、地位協定に基づいて標準的な運用として使用していく」とし、今後も軍港での航空機運用を示唆した。
米軍は今回、飛来したオスプレイを輸送船に積み込んで搬出した。昨年11月には運び出したオスプレイの代替機を軍港に船で運び込み、離陸させた経緯もある。今後の代替機の搬入予定について米側は「離着陸の日時、経路は情報提供できない」とし、言及を避けたという。
(塚崎昇平)