向陽高校の1~3年生60人が22日、糸満市摩文仁の平和の礎前で、沖縄戦で亡くなった糸満市出身者約3千人の名前を読み上げた。50~60人分ずつを読み、戦没者を追悼するとともに、平和な世界を願った。
強い日差しが照りつける中、交代しながら3時間かけて読み上げた。
3年生の生徒(17)は「名前を読むと知らない人でも身近に感じた。いつまでも踊りや三線の音色が鳴り響く沖縄が続いてほしい。読んだ声が(戦没者に)届いたらいいな」と話した。
1年生の生徒(15)は「戦争は民間人が巻き添えになる。問題を争いではなく、話し合いで解決するようになってほしい」と語った。
沖縄戦などで犠牲になった24万人余りの名前を読み上げる「沖縄『平和の礎』名前を読み上げる集い」実行委員会の呼び掛けに応じ、有志で参加した。
(照屋大哲)