新垣材木店が事業引き継ぎ 新里建材から、琉銀など仲介


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
新里建材の新里和雄代表(左から3人目)から事業を引き継いだ新垣材木店の新垣盛改代表社員(同4人目)や関係者ら=17日、那覇市東町の琉球銀行

 建築資材・木材販売事業などを展開する新垣材木店(那覇市、新垣盛改代表社員)はこのほど、木材販売卸売・建築業の新里建材(沖縄市、新里和雄代表)に対し企業の合併・買収(M&A)による事業承継を実施した。琉球銀行と沖縄債権回収サービス(おきなわサービサー)が仲介し、M&Aを支援。新里建材の従業員や取引先などは新垣材木店に引き継がれることになった。

 新里建材は後継者不在という課題を抱え、事業承継を模索していた。一方、新垣材木店は中部地域への事業拡大を検討していた。琉銀とおきなわサービサーが2021年12月に両者を引き合わせ、面談や物件内覧などを経て22年5月に事業譲渡契約が結ばれた。

 新里建材は6月1日から新垣材木店安慶田店となり、新体制で営業を継続している。

 新里氏は「後継者がいない中で事業承継に悩んでいたが、自身が元気なうちに引き継ぐことができてよかった」と安堵の表情を浮かべた。新垣氏は「経験ある(新里建材の)従業員を受け継ぐことになり、これまでの客も安心して取引できると思う」と話した。 (小波津智也)