沖縄コロナ1744人 3人死亡 県「全県的に感染増加傾向」(6月29日朝)


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 沖縄県は28日、10歳未満から90歳以上の1744人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。70代の女性1人と、80代の男女2人の死亡例も報告した。直近1週間の新規感染者数の前週比は1・15倍となっている。県の宮里義久感染対策統括監は「全県的に感染者数は増加に転じている」と話した。

 同日開催した県疫学統計・解析委員会では、先週(20~26日)の感染状況を基に、1人の感染者が平均何人に感染させるかを示す実効再生産数が本島は1・06、宮古が1・13、八重山が1・44と、全県的に感染者が増加に転じていると発表した。

 年代別の増減率では70代以上の高齢男性の増加が顕著で、会食による感染例も散見されるという。オミクロン株の派生型「BA・5」への置き換わりも進んでいる。急速な拡大は来月中旬以降と考えられるが、市中感染次第でさらに早まる可能性があるとした。

 今週の新規感染者は1万~1万4千人、入院患者は今週末までに300~350人に至ると見込まれるとした。

 年代別では10代が359人、10歳未満が300人、40代が270人、30代が249人などとなっている。県全体のコロナ専用の病床使用率は40・4%で、重症者用の病床使用率は18・3%となっている。 (中村優希)