沖縄コロナ1695人 増加傾向が加速、1週間で1万289人 医療体制も厳しく(7月3日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は2日、10歳未満から100歳以上の1695人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。6月26日から7月2日の1週間で1万289人が感染し、前週比で1・29倍となるなど、増加傾向が加速している。

 新規感染者数に加え、重点医療機関で働く医療従事者の欠勤者も増えており、2日は413人。400人を超えるのは6月2日以来となる。新型コロナウイルスの病床使用率は44・5%だが、コロナ以外の一般病床使用率は県内で96・0%となっており、現場の人員不足によって医療提供体制も厳しさを増している。

 2日の新規感染者は年代別で10代が315人と最多で、続いて10歳未満が308人、40代が259人、30代が233人などだった。

 施設内感染により県が支援に入っている社会福祉施設は計91カ所。施設内療養者は計264人で内訳は、高齢者施設82カ所で254人、障がい者施設9カ所で10人だった。高齢者施設では計10人が酸素投与を受けている。

 県は同日、6月に那覇市内の社会福祉施設で起きたクラスター(感染者集団)2例を報告した。米軍関係の感染は39人だった。 (嘉陽拓也)