アーチェリー女子団体、宜野湾が頂点 友寄・平田・知花が持ち味発揮 全九州高校体育大会


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 全九州高校体育大会は2、3の両日、各地で6競技が行われた。大分県由布市湯布院スポーツセンターで行われたアーチェリーは女子団体で予選2位通過した宜野湾が決勝トーナメントを勝ち進み、決勝で柏陵(福岡)に5―4で勝利し頂点に立った。弓道は女子団体で興南が決勝トーナメントに進んだが、初戦で敗れた。個人男子は嶋村海翔(興南)が5位、女子の仲本有希(興南)が5位に入った。相撲は団体戦決勝トーナメントに進んだ中部農林が1回戦で敗退した。

女子団体決勝トーナメントを戦う宜野湾の選手ら(手前)=3日、大分県由布市湯布院スポーツセンター(提供)

 最終第5セットまでもつれた女子団体決勝。宜野湾が重圧をはねのけ高得点を挙げて優勝をつかんだ。友寄星、平田結、知花こはるの順に試技。勝利を呼び込む会心の射的に思わず歓喜の声を上げる3人。持ち味に合わせた番手で練習を重ねた成果を発揮した。

 1セット2射ずつ合計点が高いチームに2点が入る。第1は先取したが、第2、3を連取された。2―4とリードされ、後がなくなった中でも「焦らず、落ち着いて」。励ます声掛けを絶やさず、気持ちを切り替え全員が的確な試技を重ねセットを取り返した。

 最終セットは60秒の間に3人が1射ずつを放つ。プレッシャーに強い友寄、安定感のある平田、早撃ちが得意な知花。緊張が高まる中でも、対策が功を奏し、友寄が最高10点を射抜き大事な流れを呼び込んだ。平田は「心に余裕を持って打てた」と9点、知花は「打ちやすい雰囲気だった」とテンポ良く8点を奪った。

 決勝はそれまで9点止まり。土壇場で10点を取った友寄は「県総体は良くなかった。悔しくて練習に励んでいた。いい点を取れて良かった」と頰を緩ませた。次は全国総体。「これに満足せず、全国でいい成績を残したい」と力を込めた。九州制覇を弾みに全国でも上位を狙いにいく。
 (謝花史哲)