“和牛五輪”沖縄県代表決まる 14頭、10月全国大会へ


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最終選考会に臨む畜産農家ら=6日、宮古家畜市場(提供)

 10月に鹿児島県で開催される第12回全国和牛能力共進会に向けて、県代表の出品牛を決める最終選考会が5日から8日まで県内各地で行われ、各部門の14頭が出そろった。宮古地区からは20年ぶり、八重山地区からは25年ぶりに出品牛が選出された。「種牛」の部では、産肉能力や種牛能力を競う若雄の第1区に畜産研究センターの「大海之福」が、高校・農林大学校の生徒による特別区には南部農林高の「きんろう」が決定した。

 生後14~17カ月未満の若雌が対象となる第2区には下地太さん=竹富町=の「しもじ51」が、17~20カ月未満の第3区には山城義光さん=糸満市=の「ふくなみみ」が選出された。

 3頭1群で争う繁殖雌牛群の第4区は、宮古島市勢の荷川取広明さんの「ゆうき」、浜川淳士郎さんの「じゅんゆき」、宮国光雄さんの「ゆかり」に決定。高等登録群の第5区には中部地区の比屋根智和さんの「ふくみつ199」、金城牧人さんの「ふくみつ888」、川満康弘さんの「えくいっぷ」が選ばれた。

 「肉牛」の部では、脂肪の質を評価する第7区に石川豊さん=中部=の「百合北清」、もとぶ牧場の「百合北徹」と「本牧乃395」が、去勢肥育牛が対象の第8区にはうるま農場の「北百」が選出された。

 県家畜改良協会の永田存次長は「全国でも上位に食い込めるレベルの牛が全県から集まった。本番に向け県一丸となって仕上げていきたい」と意気込んだ。(当銘千絵)