「暴力で解決しない」「許せない」新基地建設が進む辺野古の関係者、安倍元首相銃撃に憤り


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名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部=2022年3月17日午後0時14分、航空機より撮影

 【北部】安倍晋三元首相が遊説中に銃撃され、死亡したことを受け、沖縄県名護市辺野古の新基地建設を進めた安倍政権に抗議してきた人々や、基地建設現場周辺の住民からは「あってはならないことだ」と事件に対する憤りの声が上がった。

 本部港塩川地区で8日、新基地建設に向けた土砂搬出に抗議していた本部町の女性(70)は「暴力で物事は解決しない」とした上で、「基地建設の強行で民意を踏みにじり、翁長雄志前知事を苦しめたのは安倍氏。許せないという気持ちは消せない」と複雑な表情を見せた。

 辺野古区在住で基地建設に反対し、抗議活動に参加してきた金城武政さん(67)は元首相への銃撃について「非暴力で安倍政権の基地建設強行と闘ってきたが、われわれの活動と相反する。絶対に許せない」と語気を強めた。

 名護市豊原区の宮城直美区長は公民館でテレビ報道を見つめ、「どうか無事でいてほしい」と祈っていた。死去の報に「安倍政権は北部振興に尽力してくれた。本当に残念でならない」と声を落とした。

(長嶺晃太朗)