玉城知事「辺野古は止めるべきと明確になった」 参院選沖縄選挙区、伊波氏の再選から一夜明け


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記者団の取材に答える玉城デニー知事=11日午前8時50分ごろ、那覇市の県庁

 参院選沖縄選挙区の投開票から一夜明けた11日午前、玉城デニー知事は県庁内で記者団の取材に応じ、辺野古新基地建設阻止を掲げる「オール沖縄」が推す伊波洋一氏の再選について「伊波氏の政策、訴えが有権者に届き、後押しをいただいた。『辺野古移設は止めるべき』と明確になったのが今回の選挙でもあった」と強調した。

 選挙戦の争点として安全保障の問題のほか円安や燃料高騰などにも触れ、「政府の予算措置で県民生活を守るべきということや、基地の閉鎖返還による経済発展が未来への方向性だということも合わせて訴えた。総合的に県民にご判断をいただいた」と分析した。

 自身が2期目出馬を表明している9月の知事選に向けては、「県民が抱える課題や要望を丁寧に分析する必要がある」と語った。

 参院選全体では憲法改正に前向きな「改憲勢力」が国会発議に必要な3分の2を維持したことについて、「伊波氏が勝ったことの意味は、票差以上に『これからも県民の7割は辺野古反対だ、ということがぶれない』と言えることだと思う」と述べた。
(塚崎昇平)