共同通信などの投開票日10日の出口調査から、各候補に票を投じた有権者を年代別にみると、10~40代は古謝氏、50歳以上は伊波氏と答えた割合が高く、傾向の違いがくっきりと表れた。
伊波氏に投じたと回答したのは、10代の43%、20代37.3%、30代35.8%、40代42%、50代49.1%、60代51.1%、70歳以上60.4%だった。
一方、古謝氏に投票したのは10代の51.9%、20代51.8%、30代55.5%、40代52.1%、50代45.8%、60代44.3%、70歳以上35.1%となっている。
伊波氏は高齢層、古謝氏は若年層が受け皿となっていることが分かる。
また男女別では、伊波氏に投票したと回答したのは男性の43.7%、女性の51.2%だった。古謝氏は男性50.2%、女性42.9%となっており、性別でみても投票先に違いがあった。
10日に投開票された参院選沖縄選挙区(改選数1)の市町村別得票数を見ると「オール沖縄」の支援を受けて再選を果たした伊波洋一氏(70)は、41市町村のうち13市町村で、自民新人の古謝玄太氏(38)=公明推薦=の得票数を上回った。2016年の初当選時は26市町村で自民候補より得票が多かったが、今回は半減し、激戦となった。地区ごとの得票数や共同通信などが実施した出口調査を基に支持動向などを探った。(’22参院選取材班)