普天間さん、ジュニア大賞 写真の上野彦馬賞


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
   普天間皐月さん

 「日本写真界の祖」といわれる上野彦馬の名前を冠した第16回「上野彦馬賞九州産業大学フォトコンテスト」のジュニア大賞に、浦添工業高校3年の普天間皐月さん(18)の作品「Sunset」が選ばれた。浦添工業の生徒がジュニア大賞に輝くのは3年連続。同校は学校賞も獲得した。4度目の受賞となる。普天間さんは「まさか大賞を取れるとは思っていなかった」と喜びを語った。

 上野彦馬賞は「写真界の登竜門」として、若き写真家の発掘・育成を継続している。普天間さんは夕暮れの海辺のパラソルに映る少女のシルエットを撮影した作品で大賞に輝いた。8月に北海道で開かれた写真甲子園でもメンバーの一人として優勝に貢献している。
 普天間さんは「パラソルと空の色がきれいだった。女の子がいいアクセントになっている。狙って撮った作品だ」と胸を張った。その上で「撮らせてくれた方にありがとうと言いたい」とモデルへの感謝も忘れなかった。
 写真部顧問の仲眞富夫教諭は学校賞を「一人だけではなく、みんなで取れた」と部員30人をたたえた。普天間さんも「みんなで切磋琢磨(せっさたくま)している」と部内の環境を誇った。
 高校・中学部門で入賞した県内の生徒は次の通り。
▽日本写真芸術学会奨励賞=吉本七海、知念拓斗(以上、浦添工)
▽上野彦馬奨励賞=佐和田星(浦添工)
▽九州産業大学芸術学部写真映像学科奨励賞=座安琴乃(那覇工)、宮平愛美(浦添工)、津波古彩夏(知念高)
▽入選=下地奈結花、玉元楓(以上、浦添工)、知念真由(知念高)

第16回上野彦馬賞のジュニア大賞に選ばれた浦添工業高校3年の普天間皐月さんの作品「Sunset」