水球の第98回日本学生選手権九州予選会が16日、熊本高校プールで行われ、沖縄大が2勝して初優勝し、インカレ初出場を決めた。初戦の熊本大戦で13―3と大勝し、2戦目の九州大には13―12で競り勝った。全日本インカレは8月29~9月1日、横浜市の横浜国際プールで行われる。県勢のインカレ出場は初めてとなる。
創部4年目の沖縄大が九州を初制覇し、県勢インカレ初出場を決めた。2戦目の九州大戦は1点を争う激闘となった。第4ピリオドに12―12と追い付かれ、なおも勢いに押される展開。苦しい場面で貴重な1点を挙げたのは3年の仲村俊輝だった。残り1分を切るなかでGKの逆を突く約6メートルのシュートをゴール左へと決めた。「最後の最後に決められて良かった」と安堵(あんど)の様子だった。
4年生の與那城弐来(にらい)主将が中心となり、1年生の頃に水球部を立ち上げた。初心者にも声を掛け、後輩を含め現在、部員は10人。「宮本晋一監督からは一緒にインカレ行こうなと声を掛けられた」。同学年で大学から競技を始めた新崎愛京(あいきょう)もチームを強くするために共に練習に励む。
宮本監督は「勝つことよりも、部活を継続していくこと、やり抜くことが大変だった」と語り、全国大会初出場を決め、感慨深げ。半年前からチームに守備の徹底を浸透させた。
相手に攻めさせてからのカウンター狙いがピタリとはまったが「守備は攻撃の2倍体力がいる。最後は相手の泳力に押されたが粘ってくれた」と選手をたたえた。
(大城三太)