琉球新報社 
あなたは、この先の人生において「どんな人生をおくりたい？」。いま一度自分の心に聞いてもらいたい。
無い物ばかりに目を向けて不満な暮らしをしていても楽しいことはない。一度きりの人生で、足りないことに目を向けて自分の可能性や楽しみをつぶし将来をあきらめるより、自分が満たされることに目を向けて、今まで自分が経験したことのないことを経験することの方が何十倍も楽しいはずだ。
しかし人は経験したことがないことは拒否する傾向にある。「失敗はしたくない」と思っているからだ。確かに何もしなければ、つまずくことはないが、現状が変わることもない。時間だけが過ぎるだけだ。
人生をジグソーパズルで例えると、どんな経験も出来事も一つのピースとなる。一つのピースだけを見ていても全体としてどのような絵ができるかは分からないけれど、一つでも欠ければパズルは完成しないのだ。
経験している時には色々な感情に振り回されて無意味と感じることがあっても、何か大切な意味があったことに後で気づくことができる。だから人生に偶然はなく、必ず意味がある。そう考えればハプニングや想定外の出来事にも柔軟に対応することができ、どんな出来事にも感謝することができるのだ。
人生に遅すぎることはなく、経験が一番の財産になる。興味のあることに挑戦して経験数を増やし、まだ見ない自分だけの人生ジグソーパズルを完成させてもらいたい。
