沖縄尚学高の生徒がランチサポートに17万円を寄付 有志9人、子ども食堂支援へ街頭で募金活動


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おきなわこども未来ランチサポート実施主体の富田杏理おとなワンサード代表(前列右)と久田雅嗣日本郵便沖縄支社長(同左)に寄付金目録を渡す沖縄尚学高校の大城美穂子理事長(同中央)と2年9組の生徒有志と教諭(後列)=6月18日、那覇市国場の同校

 沖縄尚学高校の2年9組の生徒有志9人は6月18日、おきなわこども未来ランチサポート(実施主体・琉球新報社、おとなワンサード、日本郵便沖縄支社)に17万4807円を寄付した。同校で贈呈式があり、取り組んだ生徒のうち7人と大城美穂子理事長から、ランチサポート実施主体の富田杏理おとなワンサード代表と久田雅嗣日本郵便沖縄支社長に目録が手渡された。

 生徒有志は環境や貧困など、沖縄が抱えている問題について自分たちが解決に向けて行動をしたいと考え、子ども食堂への支援を思い立った。5月から募金活動を始め、校内では高校と付属中学校の各学年を回ったり、昼休みに週3回、生徒に募金への協力を求めたりした。校外では土曜日に那覇市泉崎の県民広場に立って、道行く人たちに街頭募金を呼び掛けた。取り組んだ生徒の一人、照屋瑠華さん(16)は「短い期間でここまでできた。いろいろな人が協力してくれてうれしかった。子ども食堂においしいごはんが届くように使ってほしい」と述べた。大城理事長は「生徒たちは自ら進んで、どうしたら社会貢献できるかを考えて実践している。とても喜ばしいことだ」とたたえた。

 久田支社長は「皆さんのような取り組みが一つの力となり、広がっていくことで大きな力になっている。そしてその力が子どもたちの食支援につながっている。大変ありがたい」と礼を述べた。

 ランチサポートでは県民、企業などから広く寄付を募っている。寄付金口座は「沖縄銀行本店 普通2612372 おきなわこども未来ランチサポート共同代表 玻名城泰山 富田杏理」。沖縄銀行スマホアプリ「おきぎんSmart」の募金機能でも寄付できる。問い合わせはランチサポート事務局(電話)098(995)9505。