21日の会見での玉城デニー知事と報道各社とのやりとりは次の通り。
―医療界からの意見があり、対処方針にはアルコール提供を伴うイベント開催時期の変更の要請を盛り込んだ。
「医療の専門家から医療の現場が逼迫(ひっぱく)する状況だが、まるでコロナウイルスがないような世界が存在しているという疎外感や悲壮感があると聞いた。医療現場が回復し社会全体のゆとりができれば、イベントらしいイベントを楽しむことができるのではないか。そう考えてもらえれば、納得してもらえるのではないかと思った」
「(開催者も)非常につらい立場だ。県民のために働きたい、コロナだからこそ元気づけたい、勇気づけたいと考えている人もたくさんいると思う。今はちょっと時期を待ってくださいというのは限界のお願いに近い」
―医療界と経済界の意見のすれ違いも出ており、難しい状況だ。
「(医療界も経済界も)方向性はずれておらず、何とか社会機能を維持しながら命や暮らしを守っていくにはどうすれば良いか(と考えている)と思う。頑張れる以上の無理がかかるところについて、切なる思いが上がってきている。この状況を、同じ理念を持って乗り越えていきたい」
―今後、さらなる強い措置を考える場合に、見直すところは。
「政府に対して現在の政策や制度の見直しを求めていかないとおそらく立ち行かなくなる。沖縄からも全国知事会からも地方創生臨時交付金の機動的、弾力的な運用が図られるよう拡充や増額を何度も求めている」