【発言要旨】宜野湾市長選 仲西春雅氏出馬表明


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宜野湾市長選への出馬を表明し、記者会見する仲西春雅氏=23日、宜野湾市野嵩(小川昌宏撮影)

 市民の生命と幸福を第一に医療と福祉、子育て支援ナンバーワンの都市を目指す。行財政改革を推進して健全な財政運営を確立し、市民が主人公の市政を実現する。新たな基地は認めず、普天間飛行場の運用停止、一刻も早い閉鎖返還を強く求める。

 今の市政は行政の怠慢と言わざるを得ない。市民から要請されている有機フッ素化合物(PFAS)や土壌汚染の検査を県や国任せにし、市民の命が危険にさらされている。保育園の上空を飛行しないでという母親らの願いを取り合わない市政はイデオロギー的であり、変えていかなければならない。

 イデオロギーの市政運営か市民本位かが問われている。争点となる普天間飛行場の辺野古移設について重要なのは、基地の一日も早い閉鎖返還だ。県民投票で辺野古移設に宜野湾市民の66%が反対した。ヘリ墜落や部品落下など多くの事件が起きている中で、県の試算で12年以上かかる新基地建設を唯一の解決策としているならば、思考停止であり、今ある危険性の放置だ。機能移転ではなく、完全な閉鎖返還、危険性除去を求める。

 これまで市民運動や県民運動に参加して多くの人と関わってきた。市民と協働の街づくりのためにも、市民を巻き込んだ選挙戦を展開していきたい。イデオロギーよりアイデンティティーという原点に戻って市民の声を生かせる市政にしたい。