北部テーマパークの準備工事に着手 25年にも開業


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北部テーマパーク事業の建設予定地のオリオン嵐山ゴルフ倶楽部跡地(提供)

 【北部】今帰仁村と名護市にまたがる「オリオン嵐山ゴルフ倶楽部」跡地で計画されている北部テーマパーク事業で、運営会社のジャパンエンターテイメント(名護市、加藤健史社長)が、7月から準備工事に着手している。9月にも掘削工事を始め、10月からは造成工事が開始する計画だ。同社は2025年前後の開業を目指している。

 ジャパン社などは7月、今帰仁村の呉我山区や名護市の中山区などで、近隣地域向けの住民説明会を開催。工事工程表などを示し建設に伴う影響や対策、今後の予定などを説明した。

 説明会の参加者やジャパン社によると、ゴルフ倶楽部は今年3月に営業を終了した。現在は、工事事務所の設置に向けた作業、敷地内の植木の移動など準備工事を始めている。工事は月~土曜日の午前8時から午後6時までを原則としているが、掘削工事は24時間体制で作業をする。

 一方、テーマパークの具体的な内容については公表されなかった。地域住民からは工事に伴う周辺道路への交通渋滞対策、赤土流出防止対策、工事の進展状況の定期的な報告などを求める声などがあったという。

 ジャパン社の担当者は「県に申請中の開発許可などの許認可がそろってから本格着工となる。起工式などの具体的な日程は決まっていない」と説明している。 (長嶺晃太朗)